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ゾンビ大辞典 vsゾンビ生存マニュアル

なんだかドタバタしていて,まともに本を読むヒマがない。
とは言え空缶は、独り飯の時は本を片手に持っていないと落ち着かない性分でもあり(台所の小型TVは壊れて久しい),
まるで本に接していない日はない訳で・・・
という次第で,コンビニで何となく手にしたこの本の感想を書く事にする。
ゾンビである。ゾーンビ。
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死ぬまでに(死んでからでもいいけど)やってみたい事のひとつが
ゾンビ映画のエキストラだったりする


全力疾走させたり、道教起源の妖怪にしてみたり,手を替え品を替え「28週後・・・」
まで続いている息の長いジャンルだけど,個人的には枯れたジャンルだと思う。
死体のおぞましい損壊具合,崩壊した社会が惹起する異化作用,
この二つのお題のアレンジががポイントの試金石のようなものではないかと。
で,この本はゾンビ襲来時の生存マニュアルという体裁で
古今東西のゾンビ映画を取り上げており(571円でほぼフルカラー。図版多し!),
とりあえず保存しておこうかなという気になる濃さに仕上がっている。

「行動する時間帯は?昼夜それぞれのメリット・デメリット」
「ペット同行のメリット・デメリット」
「所持品はできるだけコンパクトに」


等等・・・一般のサバイバル知識とも被る、リアルな対ゾンビマニュアルとして
内容はなかなかの完成度を誇っている。
「それ,いつ役に立つんだヨ!」という突っ込みを入れながら苦笑するのが
本来の楽しみ方だとは思うけれど,こういう本にありがちな
「映画オタの馴れ合い・愛情ある揚げ足とり」という訳でもなく,
「もし」その時になったら,という立脚点に忠実に,淡々と考察しているのが
空缶としてはツボだった。ゾンビハザードが起きた場合の状況推移の各段階を
ロメロ的緩慢ゾンビの場合、ドーン系疾走ゾンビの場合、と区別して
考察していくあたりの細かさはもう立派な論文の趣きすら感じる。
映画的にはこういうセオリーだから,という楽屋オチに走る気配は微塵もない。
こういうのは真面目にやればやる程味が出るのだ。
「もし町中の人が消えたら」なんて㌧でもディザスタ妄想が子供時代にどれだけ出来るかが
SFやホラーに絡めとられる性格形成の要因のひとつだと空缶は考える。
そんな妄想に「ウルトラマンが助けにきてくれる場合」なんてご都合は許されないのであり
子供は子供なりに真剣にカタストロフを模索して絶望したがっているのだ。
話がズレたけどとにかく,ジャレ合いに堕ちずちゃんと考察を詰めてくれた著者の皆さんに
カルピスの詰め合わせを届けたい気持ちで一杯である。
・・・ところで冒頭で「独り飯の時は本を片手に持っていないと」と書いたが
空缶はこの本を読みながら御飯を食べる事が出来なかった。
気味が悪くて食欲が失せたからではない。
再生紙で出来ているせいか本がやたら臭いんですよ! いやマジ!
懐かしい腐った匂いというか。
で図版がこんなのばっか。
sungeria.jpg

リアルにも程がある。ある意味出来過ぎ。
これが計画的なら神演出です笠倉出版社様。
明日、ベランダで影干してからもう一度読もうと思う・・・。

追記:
さほど頻繁にゾンビ映画を漁っている訳ではないけれど,
最近見た中ではこれが出色に思えた。
ミート・オブ・ザ・デッド [DVD]ミート・オブ・ザ・デッド [DVD]
(2006/02/03)
マリアン・アラージョデビッド・マラード

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駄作の呼び声が高いようだけど,めんどくさい部分を省いて
ひたすらサバイバルの描写に終止した潔さが気持ちいい。
ゾンビが現れるまでもなく荒廃しているアイルランドの田舎で
妙に翳りと情緒のある追いかけっこ。珍味でありました。


追・追記:
本を購入し一通り読んでから7時間経った現在,臭気の脅威は早くも薄れつつある。
扱いにはなお注意を要するが文明の復興に早期の目処が立ちそうだ。

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