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ググってみたら廃刊の模様。復刊ドットコムにリクエストがあった。
どこかで見つけたら、是非読んでみて欲しい一冊。
タイムマシンで垣間みる異形の未来、というよくある筋立てではある。
軍によるタイムマシン実験という体裁だが,最新鋭の秘密基地も
めくるめくスターゲイトも出てこない。
ありがちな軍施設の,殺風景な倉庫内に固定された装置に入ってスイッチオン,
出ると未来になっているという仕組みである。
しかし未来に着いて、ドキドキしながらハッチを開けると
倉庫内にはうっすら埃が積もって、施設はもう何年も放置されていて・・・
銀色のスーツを着た未来人もエイリアンもお出迎えしてくれない。
誰も迎えに来てないこの寂寞感。
寂寞感,これキーワードかな。
この小説は真夏の陽気なフロリダビーチから始まる。時は夏。
軍施設内の屋外プールで,職員や軍人たちが喧々囂々のゴシップを交わしながら
水遊びに興じる場面があるが,この日常感、普通さが情緒的な伏線になっている。
このプールは作中に何度も登場するのだが,ついに水を張られる事はなく
枯れるがままに打ち捨てられていく。
プールで表現される寂しさ,夏から秋への雰囲気が,
本筋である恐ろしい世界状況の変化と一致しているのは見事だと思う。
ターミネーターで「来るべき冬の時代」と言われた時のあの感じを,
具体面と情緒面から構築する繊細な感性がほんとに素晴らしい。
そして繊細でもあるけど,サスペンスフルで骨太な盛り上げもあり
決して雰囲気だけの小説ではない。
そしてラスト、主人公の密やかな「夏」もついに終わり,
身が引き締まるような怜悧な描写で話は終わる。
ん? ん?? この寂寞感・・・詠嘆・・・なんだか光瀬龍じゃないか。
アジアンテイストと超設定を省いて現実的にした光瀬龍作品,そんな感じ。
空缶のフェイバリットです。

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光瀬龍関連で
空缶がしばらく前頑張って書いたあしゅらおう
個人板に貼ったら「なるたる禁止」と言われたorz



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