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面妖な映画である。
公開に前後し、バイラルマーケティングにより
得体の知れない清涼飲料水や曰くありげな日本企業の情報が飛び交い、
フタをあけてみればCAM撮り(風)のドキュメンタリックな怪獣映画だった。
映画の内容自体は明快だ。
怪獣の正体が判然としないのも「そういう手法ってあるよね」で流せば流せる。
強いて言えば、いかにも自然の生物のようなフォルムを持った怪獣が
軍の迫撃砲やミサイルに対し,なんでああも理不尽に硬いのかちょっと合点がいかない。
まぁ硬いのはこっちの頭かも知れないけど。
予備知識なしでも楽しめる映画には違いない。
しかし,ひとたび怪獣の由来を調べにネットの海に潜れば
空恐ろしい,隠されたものが見えてくる仕組みになっている。
まずは,なぜか行き当たる清涼飲料水スラショー音出ます。
この・・・何と言うか、滅入ってくる雰囲気は何だろう。
この病的な空気で購買欲を煽られるのはどんな人間か。
見抜く力を奪われた、大多数であるレーガノミックス的構造の底辺層だ。
そして製造元であるタグルアト社を調べると見つかるこの映像。


クローバーフィールドの怪物出現の場面である疑いが濃厚だ。
しかし,清涼飲料製造と海底掘削事業とはどういう取り合わせなのか。
タグルアト社CEOの吉田ガヌは,社のホームページでの告知によると
怪物によるマンハッタン破壊に時を会わせアメリカ入りを果たしているようだ。
その真意は・・・。
吉田ガヌのMySpace。本物かどうか不明だが。音出ますココ。
明示されている資料によれば,吉田の生家もまた清涼飲料水メーカーで,
海に新たな素材を求めた母親が海難事故で死去(行方不明?)。
紆余曲折の後,吉田は傾いた海底掘削業者を買い取りタグルアト社を始めている。
個人的な意見だが,失われた女性の影に突き動かされ,
手段を選ばず策謀を巡らす彼には「エヴァンゲリオン」の
碇ゲンドウが重なって仕方ない。
ピュアでウェットな動機が秘められている暴走,というのに空缶は弱い。
ゲンドウしかり,ピンクフロイド「ザ・ウォール」の独裁者しかり
「ランボー」しかりだ。
吉田ガヌもまた同じ空気を放っている。好きだわぁこのオジサマ。
なんか話が明後日の方に飛んだけど,陰謀マニアの皆さんには
おいしい謎解きじゃないかなと。
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追記:
書き終えてふと,
スラショーのキャラ達は,単に「粗悪でステロタイプな造形から透けて見えるイヤなもの」
という趣旨だけのものではない気がしてきた。
スラショー関連のあれこれに海に対するオブセッションが読み取れるのは
製造法,ガヌの母の顛末からして当然,と流していたけど,
あいつらはガヌの中に脈づいている,母と海を中心とする体系・神話に当てはまる象徴的キャラ,
そういう側面もあるんじゃなかろうかと。
だとすれば,粗悪どころの話ではない。
ガヌの謎めいた策略が功を奏した暁に世界を統べる,
新たな神々のプロトタイプかも知れないのだ。

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