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昨日中断した箇所から書こうと思ったが
モンド系がなんだと言うのだろう。話をどう継ごうとしたのか
まるで思い出せない。
ともかく,「ゾンビー・ハンター」での平井和正の文章は
描写のいちいちが簡潔で的確だ。そしてその条件下で可能な限り
殺気立った言葉が選ばれている。
漫画用に起こした小説形式のシナリオが本作の元にあるという。
だからコマ運びの都合にふさわしく冗長が排除されているのかも知れない。
そんな,贅肉のない殺気立った文体が,一般人から殺戮のプロに変貌してく主人公と見事に重なって
一種壮絶な雰囲気を醸し出している。
しみじみと感心したのは,この殺伐たるバイオレンス小説が
「宇宙からの侵略」テーマだという点だ。
いや・・・それって定番じゃん,ありきたりじゃんと言っちゃえばそれまでだ。
しかしリアリティ補強の手段として,コンドン委員会やジェミニ四号のUFO目撃例などを出されると
何か聞こえてこないか・・・


今の若い人は「Xファイル」でしょうかね
そしてインベーダーの脅威が軍参複合体(!)や国家に迫ってくる時生み出される
超法的地球防衛組織・・・
これは早い話「謎の円盤UFO」のヴァリアントではないか。
ただしこの小説にはスカイダイバーもウィグをかぶった女性中尉も出てこない。
目つきの危ない半狂人が、雑魚をちぎっては投げ錯乱するインベーダーに
.44オートマグをこれでもかと撃ち込み歓喜に酔うばかりである。
オカルト発SF経由豚小屋行きの論理(根本敬)。
アメコミのヒーローやUFOから題材をとってご大層な話に仕立てるN・シャマランを思い出すが
ベクトルは真逆だ。ドン底、からっぽの憎悪ばかりの世界なのである。
この救いのなさに執拗に食らいつき,筆に叩き込む平井和正の意思力は確かだ。
「人類ダメ説」
この頃の平井和正のテーマがもっとも先鋭的に現れた一作ではないだろうか。
そしてこの,狼男なき絶望の世界は続編で更なる展開を見せるのだけど
続きはお後のお楽しみ。
死霊狩り(ゾンビー・ハンター)〈1〉 (ハルキ文庫)死霊狩り(ゾンビー・ハンター)〈1〉 (ハルキ文庫)
(2001/02)
平井 和正

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僕が所持しているのはハヤカワSF版だけど

こちらの8曲目が文中に貼ったあのテーマ。

ダブル・インパクトダブル・インパクト
(2000/08/23)
バディ・モロウ

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