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オリジナルの「座頭市」は、たぶん今ではテレビに出せない名作だ。
くされ表現規制は四億光年彼方に置くとしても何かこう、すべてが極端に出来てる故のトリッキーさ、容赦のなさは純粋にヤバかった。
あれを若い子がやるっていう点で興味があったので見てみた。
もちろん、綾瀬はるかが白目をむいたり肥桶をかつぐ訳がなく、それなりにソフトになってんだろうなという予想の上でだ。
職業・瞽女。これはスマートな置換だ。というかこれしかない。
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「女イチ」と聞いた時、青森のイタコが大暴れする話かと思ったのは空缶だけでいい。伝説の按摩師が乗り移って悪党共を・・・。
肝心の異形の存在感・・・これはイチに綾波レイのアウラをまとわせる事で、綾瀬はるかが生き恥をかくことなくスマートに表現できていた。
無表情無関心、短いセンテンスで受け答えをし、マイペースで動く事からにじむ変人感。十馬の苦しい弁明を聞き流しながら、のてのて歩くイチのコミカルで愛おしい事。下品ではないが勝新が確かに降りている。
例としてレイを出したが明らかにこの女イチは綾波ヴァリアントだ。盲目のせいで他人と自分の境界が曖昧、アイデンティが希薄、生に執着がない・・・「ICHI」は心の壁に悩む瞽女がATフィールドを打ち破るまでの話でもある。
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賊共に半殺しにされ、腐乱死体で一杯のばっちい地下牢に放り込まれたイチの、壊れた人形のような儚さ。でも彼女は、雪野原で行き倒れになっても他人事のようだった。この自己放棄ぶりと、実はさほど強い訳でもない事がこれまたアヤナミストの琴線に触れる。触れると思うんです。空缶ぜんぜん分からないけど。
なんか、お人形系ヒロインを愛でる映画、みたいな感想になってしまったけど、殺陣の容赦なさとか、イチが自分に無関心であるが故の壮絶な荒み具合とか、妥協のないハードさが前編に漲っている。
勝新オリジナルの下品さや爛れぶりは見る影もないが、これはもう仕方ない事だ。その代わり、女性ならではのストイックさという新たな魅力が堪能できる。

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なぜボンカレーか分かる人はおっさん(笑)

強いて文句を言えば、クライマックスでイチの居合が一発だけってのがちょっと寂しいかなぁ。

その他としては、窪塚洋介の若親分役がハマり過ぎで○。
竹内力の凶顔が少なかったのが×。

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追記:一度アウラという言葉を使ってみたかった。
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  1. 2013/07/10(水) 07:59:58 |
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