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みちのく・・・道の苦・・・

嘘か誠か、東北には大和王朝成立以前の古代王国があったという。滅びも過ぎ、埋もれつつある、遥かな夢の跡地・・・
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・・・いやスミマセン。東北幻想ってのが空缶にはまるで皆無ッス。
昭和後期、国道沿いの鉄筋アパートで生まれ育った空缶は限りなく薄っぺらだ。母の田舎が山形の奥地だけど、たまにお邪魔すると自然の濃さに恐怖を抱き、テレビが関東と違うので不安と孤独に苛まれたものだった。今思えば絶品の猪鍋には目もくれず、東北の素朴で濃厚な空気に萎縮している嫌なガキだった。
一方、寺山修司は青森出身。おどろおどろしい恐山も彼には地元である。
まずここで空缶と「田園に死す」との絶対的な乖離がある。
早い話、話は分かったがツボが理解できない。ギヴです。
「金田一シリーズ」のような、万人向けに裁断された田舎の怨念とは違い、ナマでむき出しである。
空缶もまぁ色々あったので、母恋し母憎しの情は肌で理解できたけど、大事なポイントで分かったのってそこだけかな・・・あんま語りたくないなコレわ。
寺山修司による、捏造された過去とその検証という大筋であるなら、こっちも楽しめるところだけ楽しめばいいじゃんかという事なんだが、まぁ。

むずかしいなぁ。

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見たまんまインパクト満点なので、もうそれで満足って気もするけど


いや、頭で考えちゃうのはこーして書く上で必須だからで、黒装束の婆さん軍団とか、川から流れてくる雛壇飾りとか、因習の迫力を突きつけてくる個々の仕掛けは普通に面白かったよ。あと空缶は美術手帖などよく読んでいたので、粟津潔萌えだった。「ミシンとコウモリ傘との、解剖台の上での偶然の出合い」を地でいく不可思議さ。田んぼに佇立する床屋のポールとか、懐かしく美しい限り。この映画の三分の一くらいは粟津のセンスで成り立っていると言っても過言じゃない。あと何よりミスター・ポーン!隣町に興業に来た時見に行ったよー!うはー懐かしい。

いや、全然語ってないな。困ったな。
まぁともかく「天井桟敷」、アングラ・・・なので、グッチャグチャの不条理劇かと思っていたら、映画としての体裁も整っていて、意外と見易かったのは確か。
考えてみればメディアの寵児、寺山修司だ。恐山のイタコだって芸能だし、ヌードダンスやら最後の絡みも芸能ならではのサービス精神だろう。見たまま楽しめればそれでいいんだ、多分。芸能万歳。だから敷居が高そうだと躊躇している人も一度見ればいいじゃないか(鳥居みゆき風)。

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菅貫太郎高野浩幸

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