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山中で自主制作映画を撮影中、異常事態発生のニュースを聞いた学生たち。
キャンピングカーに乗って家路を急ぐが、目にしたのは蘇った死者たちの群れだった・・・

空缶の大好きな似非ドキュメンタリータッチで展開されるゾンビ映画。
ただしよくあるハンディカム的な素人撮りではない。
撮影の心得のあるアマチュアにより映された映像を、更に編集して「作品」に仕上げたもの、という設定。
似非ドキュメントならではの緊迫感を維持しつつ鑑賞しやすい(まぁある程度ね)映像。ブレアウィッチでゲロ吐いた人も安心。
まぁ観客への配慮どうこうってより、この完成度の高さが「映像にこだわる」現代人の特質のメタ表現だという点が重要だ。重大事件だからネット配信したい、ならば見やすく撮りたい。だが何故?
「ファインダー越し、あるいはモニタ越しの、リアリティの欠如」・・・メディア論とかでよく言われるアレだ。事件を撮影素材、作品として吟味してしまう現代の宿痾。
撮影に夢中になる余り、友達の救助すら疎かになる(どころか演技指導までしやがる!)ジェイソンのうんこ野郎ぶりにその歪みが表現されている。

言っちゃ何だが手垢まみれのこういうテーマを御大は何故今ごろ持ち出したのだろうか。
ひとつ言えるのは、ブレアウィッチ以降の似非ドキュメント物の「撮影動機」を明言化したという事か。
クローバーフィールドのハッド君は世紀の映像をyoutubeにupしようと目論むちょっと足りない子。ブレアウィッチは口論の挙句意地で撮り続けている。REC1、2はそれぞれ任務。バトルフィールドTokyoは一種のヒステリー。
それぞれの「命がけで二時間撮り続ける真の動機」としての歪んだジャーナリズム・・・俺が撮ったんだぜコレ!という名声欲・・・を挙げるのは妥当だ。どいつもこいつも映像の豚だと思えばいいじゃないか、ってね。

REC2だけは違うかな。SWATの任務だし、勝手に映った部分も多いし。

でも・・・そんな事、言うまでもない了解事項だと思うし、なぜ、ロメロ御大がゾンビ映画で?
作中で盛んにyoutubeの話が出てくるあたりからすると、ネットに溢れる赤裸々な事件映像の数々がもはや、作りものの映画を凌駕している事、そういった映像群をupする動機、そして「鑑賞」してしまう事への警鐘とも取れる。
長年に渡り作り物、娯楽作品としてのグロ映像を発信した側の責任感。
似非ドキュメントの言い訳として「撮影する病理」を持ち出すのではなく、その病理そのものを突いてみせる事。
今回もまた「ゾンビ並に生きてる奴も怖い」といういつものロメロ節が完成する。
そして、このゾンビ共を虚構としてではなく、モニタの向こうの現実として捉えてみろよ、という態度はとてもちゃっかりしていると思うのだった。

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