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奇縁というのか、趣旨の似た映画をたて続けに見てしまう時がある。
「ワンダラーズ」と「ブルックリン最終出口」などもそうで、むかーしむかし、
レンタル屋で適当にチョイスした二作品だったりした。
カツあげされて頭からドブにはまったアメリカングラフィティというか
女神も裸足で逃げ出す50年代の荒々しさ。
下品でしょっぱくてほろ苦い青春絵巻。
貴様の真実が見たい厨二病の空缶にとってはご馳走だったりする。
とりあえずブルックリン・・・だけまたレンタルしたので再見した感想など。

鉄工所の長期ストに喘ぐブルックリンの下町。
仕事はしたいが会社にゃ負けたくない、のジレンマで下町の労務者達の
苛立ちは頂点に。
Brooklyn5.jpg
クライマックス、工場ゲートの攻防戦

そんな環境の下での何人かにスポットが当たり、
それぞれのドラマが紡がれていくゆるやかなオムニバス。
まずストリートギャングの連中はいいとして、娼婦、おかま、
そしておかまの魅力に目覚めちゃうタフガイのおじさん。
このタフガイのおじさんの存在が、なんとも複雑だ。
ぶっちゃけアバターのこの人なんだが。
Avatar.jpg
ストの現場責任者で誰よりも活動的。
会社との争議では先頭に立っての肉弾戦も辞さない熱い男。
ある意味労働者の鑑でありながら組合費を着服しまくり
おかま(Qweerというんだろうか)との妖しい交流にウツツを抜かす。
いや、素朴な人がそういう世界にコロっとハマる事もあるだろうが
この何というか、薬中のウィレム・デフォーとでも言えばいいか・・・
精悍なくせに空ろな顔。
Brooklyn0.jpg
大事な何かがもともと抜けているというか、どこかイカれた雰囲気。
チンピラ達を手なづけているのも、役に立つからとかじゃなく
どこかおもねっているような、少年期の何ちゃらに根ざした歪みにも思える。
Brooklyn2.jpg
ギャングご一行様

映画の役割分担から逸脱した、ちょっとどう解釈していいか分からない人だ。
一言で言って病的。
この映画のほかの人々のドラマもそれぞれ辛口ではあるけれど
「ほろ苦い人間模様」という枠にきれいにはまっているし
それだけにこのオッサンの違和感は後を引く。
考えてみれば、動機不明意味不明の犯罪や事件が多発する昨今だけど
病理の根というものは昔から何がしかあった訳で、
「古き、良きアメリカ・・・」的映画的ノスタルジーをブッ壊す為だけに
このオッサンは登場したのかも知れない。
マイノリティーたるおかま達の語られざる50年代と歪んだ男の取り合わせ。
そういうちょっと物騒なものを突きつけてくる心意気に空缶は惚れる。

そのへんの、レトロな「悪徳」をマニアックに掘り下げたのがデヴィッド・リンチかな

で、このエピソードが強烈すぎて、ビッグ・ジョー一家の顛末については
ほとんどコメディーにしか見えないし(とは言え極上だ!)、
Brooklyn1.jpg
「アンタぁこれがただの肥満に見えるかい!」
「じゃ、だだだ誰が孕ませたぁ???っ!」


娼婦トララの悲しい成り行きもかなり中和されてしまう。
トララの荒みぶり、最後の救いは特筆すべき「良さ」なんだけど
もう何というかオッサンの顔が脳裏にチラついてオーソドックスな因業話にしか見えない。
映画のバランスとしてちょっと残念かも知れない。
Brooklyn3.jpg

原作があるそうで、このイビツでむき出しな話が、どういうニュアンスで
書かれているのか興味尽きないところだけど未読。
とにかくこの映画は、一度観てみた上で唖然とすればいいじゃないか
(鳥居みゆき風)。

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