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中学生の時に学芸会があり、空缶がシナリオを書く事になった。
「殺す」「キチガイ」「土人」等等、不穏な言葉満載の
登場人物が全員死ぬブラックコメディを書き上げたのだが
それは空缶が複雑な家庭の子だったからではなく、
ヒューマニズムよりはMADだぜ!と既に自分を規定していたからだ。
ほのかな恋心を抱いていた女性教師が空缶の原稿をチェックしたところ
笑った勢いで鼻水を吹き出したのが悔しかったのか
「こんなの出来る訳ないでしょ!却下!」
とブチ切れたので、空缶は金八まがいの腐れドラマを書き直す羽目になった。
過激なものは時として人を困惑させるらしいと空缶は学んだ。
時々ナパームデスでも聞かなきゃこの世はやってられねぇな、と。
月日が経ち、そんな空缶の前に現れた妄想堕天使が鳥居みゆきだった。

toriimiyuki.jpg


ソフトなお笑い糞食らえとばかり、告別式でなおかつギャグ。
大人になっても、こういう突きつけてくる刃物を持ってる鳥居みゆきは
本当に素晴らしい。
自身の自殺シーン等、恐らく一般的には引きまくりの事を敢えてやるその方向性。
理解があるとしてもあれで笑える人がいるとは思えない。
でもそれでいいのだと思う。
ぐっちゃぐちゃの修羅でキチガイな世界を描いてみせる感性は
まぎれもなくパンクであり、同じ世界を持つ同士への愛である。
腐乱死体ばかり出てくるゾンビ映画がなぜあれ程受けているか。
愛なくしては説明できないのであって同様の意味だ。
そして時折見せる素顔が、芸に厳しく現実主義的な、
「自分を持っている固い女性」な事もまた素晴らしい。
爛れていないのだ。
まさこモードの彼女をニヤつきながらイジってる糞どもへ予め向けられた凶器。
だから、いくら鳥居みゆきが分かっている人だからと言って、
美人だからと言って普通に愛しようものなら
「この糞虫が」と足蹴にされる事必須である。
この、やるかやられるかの緊張感。
「いいね! あんた・・・すごくイイよ!」と美女丸なら言うだろう。
ODAJO.jpg
「あずみ」のオダジョ演じるキチガイです

「狂宴封鎖的世界」で惜しいのは、彼女の舞台芸の部分がそういう意味で切れがいいのに
告別式風イベント、という全体として見るとけっこうダレている事だ。
いい歳のおばさん(確か『ハッピーマンデー』隠し画面で出てきた怖い人)が
鳥居みゆきの同期だったり、かなり普通のぬるい笑いが全体を支配している。
これはやはり「アングラ」より「お笑い」を優先させた結果なんだろうか。
このへんのバランス感覚がいいものなのか、悪いものなのか。
空缶的にはもういっそ、あっち側に突き抜けてカリスマになって欲しいんだけど。
客が失神したり、泣きながら出てくるような本物の狂気を・・・。
でもそれじゃ恐らく、今の日本じゃ食えないだろうし。
この、ナンチャッテの安心感を味わえない空缶が古いのだろうか。

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